ソーシャルが重要ではなく

ここ数年、ツイッターに始まりfacebook、はたまたGoogle+などソーシャルツールが賑わっている。

わたしがツイッターを始めたきっかけは、尊敬する大阪ECstudioの山本社長 @ec_yamamoto が使い始めたからだ。

山本社長の先見力はピカイチでとにかく情報収集力・行動力の迅速さは
起業したばかりの自分には模範そのままだった。

そんな山本社長が使い始めたのをきっかけに、情報収集ツールとしてツイッターを開始。

業界のニュースは従来、特定のメディアだけ発信していたのだが、
地方に住んでいると参加したいカンファレンスなどの状況を収集しにくいという現状があった。

その点ツイッターでは、内容がよくまとまったツイートがリアルタイムで
流れてくるため非常に重宝した。

そんな中、地方では知的産業が盛んではないためなのか、ユーザー数は少なかったものの
皮肉なことに”震災を通して”多くのソーシャルユーザーが増えた。

ソーシャルに乗り遅れるな!。業界は連日のごとく発しているが、私はまったく同意しない。

都市部と地方、自分のビジネスの対象にもよるとは思うが
特に地方ではソーシャルツールが重要ではなく、
「ソーシャルツールによって得た情報をいかに非ITの方々とつなげていくか」が最重要だと感じている。

もっとも大切にしたいのはリアルコミュニティ。

ソーシャルで得た情報をアナログコミュニティで還元。はたまたアナログで得た情報をソーシャルに発信。

このアクションこそ、私たちの役目だと思う。

非ITの人間が遅れているわけではなく、生き方が違うだけ。私たちの知らない伝統、歴史、習慣、経験則。
多くの魅力的な知識を有している。

何かが絶対ではなく、つなぎ役として一方に偏らないように気をつけていきたい。

※と言いつつGoogle+、はじめました(笑

故郷へのおもい

2011年10月22日、「風の松原フェスティバル」を地域還元イベントとして開催した。

私が住む能代市は古くから”風”とそれによって飛ばされる海岸の”砂”に悩まされてきた。

この地に住む先代は松原を何年もかけて植栽し、町の中心部にその”砂”が飛ばないように

砂防事業をすすめてきた。

今年は何のご縁かわからないが植栽からちょうど300年と節目の年となり、

地域資源としては最高のロケーションである風の松原に対して感謝祭を行うことになった。

ゴーゴーウェブマーケットを立ち上げて今期で4年目。

従来の市民グループやNPOでなくとも社会貢献は出来るとの信念の元に

今回、初の企画から携わった。(おなごり、能代カップではボランティアで参加)

多くの同年代の仲間達が協力してくれた。企画、準備、交渉、PR。

感謝という言葉では表現できないほど、本当に感謝している。

途中、何度も何度も諦めかけた。

いっそ出演予定者にキャンセル料を支払って済まそうかとも思った。

しかしヒトは”慣れ”や”癖”が悪い方向に傾きやすい。

一度、諦めることを覚えるとその次も諦めてしまいやすい。

そのことは充分わかっていたので、無理矢理にでも決行すると決意した。

採算のとれるイベントではなかったが、想像以上の来客数があり、

本音を言うと1つめのパフォーマンス”B-blood”さんが踊っているときには泣きそうになった。

前日、急遽手伝いに来てくれた仲間も多い。

本当にありがとう。

そしてわたしも30歳を過ぎ、地域に恩返ししていく年代となった。

10年後どこにいるかと言われれば正直わからない。

大好きな大阪に住んでいるのか、それとも海外?はたまた小笠原諸島か?

先のことは簡単には宣言できないが、今この瞬間、わたしはここ秋田県能代市で暮らしている。

これは紛れもない事実で、いま恩返しすべきなのは暮らしている故郷に対してである。

その意味もこめて今回のイベントが生まれた。

またイベントを通して多くのノウハウを手に入れた。

このノウハウは広くネット上で公開し今後同じようにイベントを開催したい方に役立てて欲しい。

さらに手に入れたのはノウハウだけではない。

純粋に応援してくれる”大人達”だ。

私は親世代(団塊の世代)を”大人達”と表現する。

そんな”大人達”は世の中をよく見ている。

情熱に燃えている若者を何度も目にしている。

夢やぶれた若者も見ている。この先に起こるであろう未来も見えている。

私たちは”大人達”から話をきかなければいけない。

イベントを立ち上げたときは、自分らの世代で地域を変えてやると意気込んでいたが
まったく間違っていた。

多くの同年代の仲間達と共に、繰り返されてきたこの街・地域の歴史を知り
次の世代に引き継がなければならない。

誰かが決めたレールにのった人生でも別に悪くはない。

でも私は自分で人生を選択したい。

そして自分で選択した人生に責任を持ち、地域に対して恩返しを続けたい。

そこに意味はあるのかどうか誰にもわからないけれども、

自信をもってその選択をした過去の自分を褒めてあげたい。

日本が世界的に信用をなくしている中、東北はさらに、そして秋田県、能代市の現状は。

だれかがではない。私たちが”大人達”から学び、育てなければ。

「街を育てる」

これこそが地域に住む30代の使命だ。

この記事を読んで、離れていく人、仲間になるもの、はっきりとふるい分けできるだろう。

あなたのチカラがこの街には必要です。